勝手にクラブの強化担当の気持ちになっている小川です。
今年度の中学生クラスも都大会に向けた地域別大会から始まり、都総体、通信、その他にも多くの大会が開催されました。
出場したクラブ生、保護者の皆さまお疲れ様でした。
本日は”はちおうじT&Fトライアル”の裏側で行われていた”U16陸上競技大会東京都代表選手選考会”の観戦に行ってきました。
夏シーズン最後の大会として”ひと段落”ついたところで、ブログのような形で”中学生の試合を見て思うこと”を記事にまとめたいと思います。
悔しい気持ちは大切だが意外と長続きしない
クラブを通して楽しんで運動することを主とした小学生クラスとは異なり、中学生クラスでは都大会に向けて頑張ってきた生徒がほとんどだと思います。
「自己ベストを出したい」、「準決勝に行きたい」、「入賞したい」など、生徒が描いている目標は様々ですが、完全な満足を得ることは長く競技を続けていく上であまりありません。
たとえ目標を達成できたとしても、「スタートで少しミスしてしまった」、「友達が私よりも良い成績だった」、「次の目標を見つけた」などなど、頭の中を通過せずに何か引っかかることがあったのではないでしょうか。
地域別大会で1番になったとしても、都大会で新たなライバルや現時点で敵わぬ強敵も現れたかもしれません。
私の競技生活を振り返ると、嬉しい気持ちやホッとした気持ちが80%、悔しい気持ち20%など、そんなことがよくありました。
悔しさを持つことはとても大切で、悔しい気持ちはその先の努力に向けてガソリンやエサになります。
少し時間は経ってしまいましたが、7月8月の試合を一度振り返ったのち、秋シーズンや来年に向けて再始動をして欲しいと思っています。
中学生の可能性の大きさと挑戦することの大切さ
今年いくつかの大会を観に行き、改めて感じたことは”中学生が秘める可能性の大きさ”です。
春先は自信を持つことができなかった生徒が試合を通して実力を身につけていく姿や、大人の想像以上のポテンシャルを発揮する姿などを通して、今年もたくさん驚かされました。
練習中の私は比較的距離感が近い方だと自負していますが、裏では生徒へのリスペクトを結構持っていたりします。
その反面、満足のいく成績が残せずに悔しさを共有した生徒もいます。
その分かれ目を考えてみると、”可能性に挑戦する勇気・自分を信じる度胸“を持てたかどうか。が頭に浮かびます。
元プロ野球選手・監督の(故)野村克也さんの言葉に、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」というセリフがあります。
クラブ生に限らず、上手く競技できた選手を都大会で見ていると、不安に打ち勝ったり、自信を持って試合を楽しんでいる様子が感じ取れました。
そのような姿から想像して考えると、”上手くできたイメージを頭で思い描けている”、”試合までの練習の中で不安要素を1つでも消して盤石な土台にしている”のだと考えます。
成功の裏側で練習はたくさん失敗もしてきたでしょう。
頭の中で上手くいくイメージを思い描ければ成功確率を高めることができますし、不安を期待が上回ればプレッシャーに押し潰される可能性を下げることができます。
競技として未成熟な中学生だからこそ、勇気と度胸も持って不安定を味方につけた時、過去の自分を大幅に上回ること記録がマークされるのだろうと思いました。
秋シーズンに向けて
秋シーズンは学校対抗や支部対校など、いくつかの試合が行われます。
今抱えている課題をそれまでに修正できるように、自己ベストにチャレンジしたり更新できるように頑張っていきましょう。
この1年で八王子以外の地域から京王線や中央線に乗って通ってくださるご家庭もおり、クラブでは様々な種目で活気が生まれてきました。
陸上競技を通して様々な経験や出会いができるよう、引き続きクラブの環境づくりや指導を行っていきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。